
蒼井優が主演の「百万円と苦虫女」(2008年)をU-NEXTで観ました。けっこう評価の高い映画なんですね。
簡単なあらすじは「フリーター生活を送る鈴子(蒼井優)はひょんなことをきっかけに前科もちになってしまう。21歳にして前科もちという暗い過去を背負ってしまった鈴子は、実家を出て各地を転々とし、その先でアルバイトをしながら100万円がたまったらまた違う場所へという生活を始めた。」という青春ロードムービーです。
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2021年4月29日まで配信予定
ロードムービーというと自分探しの旅というイメージもあるかもしれませんが、鈴子はむしろ「自分探しなどしたくない」と言います。
人との距離も自分との距離もうまくつかめず、笑っていても、なにかに深く傷ついてしまったさみしげな雰囲気の蒼井優が魅力的です。
行く先々でバイトをしながら100万円が溜まったらまた次の場所へ。
かわいくて若い女の子ですから、近づいてくる男子もいます。でも鈴子は決して積極的に関わったりはしません。
前科もちということもあるでしょうし、人との密接なつきあいを自ら避けているような雰囲気があります。
あるところでは桃娘にならないかと誘われて断ると、なぜ断るのかという村民会議みたいなものが開かれたり、と特に前半はなんだかゆる〜い感じでストーリーは進んでいきます。
そんな人との間に距離を置きながら生きている鈴子が、意外にもある旅先で出会った大学生とあっさりと恋に落ちるのです。
その相手はあるホームセンターで働くバイト先の先輩(森山未來)です。花や植物に詳しくお客さんにも丁寧に説明し、誠実さがにじみでているような好青年です。そして鈴子と同じようになんとなく人と関わるのに距離をおいているようにも見えます。
そして、今まで心を閉ざし続けてきた鈴子だからこそ、恋を応援したくなってしまうんです。
でもそう恋はうまくいかず、相手の大学生が鈴子に徐々によそよそしくなったり、お金を借りだしたりするのです。
あ〜なんてひどいヤツ。
そう思っていたら、最後にわかったことは・・・
この2人の恋がこの映画の最後の山場となって終わります。最後はこの2人はどうなったのだろう?と
観た人はそれぞれで想像をしてしまうと思います。
ただ最後の森山未來の鈴子によそよそしくなってしまった理由に不自然さはちょっと感じてしまいましたが(本当にそんなに好きだったらもっと違うやり方があるんじゃない?)というもどかしいような・・・
でもそこが若さゆえなのかもしれませんね。
地味といえば地味な映画ですが、けっこうヒットしたようですね。たしかに見終わったあとじんわりと余韻が残るような映画でした。
※「百万円と苦虫女」の配信は2021年4月29日まで配信予定です。
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