「福福荘の福ちゃん」 U-NEXT邦画ラインナップ

「福福荘の福ちゃん」を観ました。そこまで期待していなかったのですが、予想以上に面白かったです。
全編通してくすくすと笑える場面がいっぱいあって幸せな気持ちになれました。

 

映画館でも笑い声が絶えなかったそうですよ。
一昔前の昭和っぽい雰囲気、人情もの映画の雰囲気をもった映画でした。

 

 

この映画では森三中の大島美幸さんがおっちゃん役を演じています。
最初は大島さんがおっちゃんには見えずにかといっておばちゃんでもなく、大島美幸にしか見えない（笑）
でもストーリーが進むにつれ、福ちゃんというオッサンになってくる不思議。

 

この役をおじさんが演じたらまた違った雰囲気になっていたと思いますが、結果として大島さんが演じて大成功！

 

最初水川あさみさんが出てきたシーンでこれが福ちゃんとどうつながるんだろう？
と思ったんだけど、あーこういうつながりなのね、って自然と見せていくところもよかったです。

福福荘という古びたアパートに住む中年塗装工の福田辰男32歳（大島美幸）は女っ気なしだけど頼れる心根の優しい男。
現場の同僚（荒川良々）が心配してお見合いをセッティングするが、かたくなに拒否する。
そこには思春期のトラウマがあった。

 

中学校時代、かわいらしい女子学生の千穂（水川あさみ）に告白される。
つきあって有頂天になりキスして、といわれてキスをするとそこには豚のぬいぐるみが。
みんなにからかわれていただけだったのだ。
そこで極度の女性不信となってしまった。

 

一方千穂は駆け出しのカメラマンとして賞を受賞し華々しくデビュー。
才能に賭け、一流企業を退職し、カメラマンとしてやっていくと決意したものの、あこがれていた師匠は千穂の才能に魅かれたわけではなくただの下心から選出しただけだった。

 

会社もやめ、カメラマンとしてもに道もたたれ、どん底の千穂。
自らもどん底になってみて、高校生の時に自分がどん底に突き落とした男（辰夫）のことを思い出した。

 

突然家を訪れた千穂を初めは不信感で見ていた辰夫だったが、一緒に過ごすうちに徐々に魅かれている自分に気づくのだった。

大島美幸さんがおっさん役って聞いて、そんなに観たい！って思う人は少ないかもしれないけれど、
とにかく食わず嫌いせず見てもらいたいな〜と思う映画でした。

 

出てくる人が不器用で社会生活からはちょっとだけ外れてしまったという人たちなのですが、
何だか妙に親近感が湧き、なんか「ほっ」としてしまいます。

 

荒川良々さんが福ちゃんの親友としていい味を出しています。
おせっかいで口も悪いんだけど憎めない男。
荒川良々さんって俳優ってすごく個性的な顔なのに、いろんな役を演じていますよね。

 

そしてやはりいいのは大島美幸さん。
なんと彼女、おっさん役で第18回ファンタジア国際映画祭の最優秀女優賞を受賞しました。
前から彼女の顔っていいな〜と思っていましたが、おっさん役でその魅力が最大に引き出されるとは・・・

 

水川あさみさんと写真家のエピソードも面白かった。とにかく飽きずに観れる映画でした。

 

ストレスフルな毎日の中、ほっこりとした気分になりたい時に是非♪おすすめの映画です。

 

※「福福荘の福ちゃん」のU-NEXTでの配信は終了いたしました。